HIQ―NK細胞療法とは
がん細胞を攻撃する高純度NK細胞
HIQ―NK細胞療法は、がん細胞を攻撃する高純度NK細胞による治療法。
患者さんの採血(採取)から体外の無菌室で科学的に培養し、何十倍以上にも活性化させた高純度NK細胞を再び体内(点滴)へ戻し、がん細胞を攻撃する免疫治療法です。もともと自分の血液の白血球に存在する細胞を体外で何十倍にも培養し、再び体内に戻して、がん細胞を攻撃する療法。とくに副作用はありません。
増え続けるがん患者
日本では、がんで亡くなる方は年間年間、約37万8千人(2017年データ参照)。約38万人が毎年、がんで亡くなり、死因の第一位です。続いて、第二位の死因は心臓病 、第三位の死因は脳卒中と続きます。普段の暮らしの中でも周囲で「がん」と耳にする場合もあり、いかに、がんと闘っている患者さんが多いかが分かります。
がんについては、メディアでも目にすることが多いこともあって「悪性腫瘍、悪性新生物」といわれることも、この悪性の細胞が異常に増殖して、周囲の正常な細胞を破壊する怖さや、さらに血管やリンパ管に入り込んで、その他の臓器にも転移してしまうと、それが増殖し、その増殖から人の命を奪うという危険な病気である一面も多くの人が知っています。ただ、現代では、早期の発見であれば、手術などによって、がん細胞を取り除くことが可能で、がんが、すぐ命を脅かすという印象は、今は以前のように強くありません。ですが、転移が広がった場合や、手術をしても、また、がんが再発するなど、がんの死亡率の高さや患者数の増加などの現状を踏まえると、今もなお病気の中では、一番恐れられている病気の一つであることに間違いありません。
がんと診断された場合、まず考えられる治療法は、外科手術によって、発見されたすべてのがん細胞を取り除いてしまうことが第一の治療法です。たとえば、今の医学界では、初期の胃がんでは、早期の手術によって、約半数が完治するとも言われています。
がんの手術、抗がん剤と副作用の厳しさ
がんの手術の場合、一般的には病巣をすべて取り除くことから、がん細胞の組織とその周囲の組織、リンパ節も含めて、関連あると思われる組織を、できるかぎり取り除くという方法がとられていることが多く、早期発見であればあるほど、効果も大きいです。
たとえば、がん細胞が発見されたとして、そのがん細胞が増殖し、すべてを取り除ききれない場合や、がんの発症箇所から別の遠くの箇所まで転移が進んでいる場合などは、外科的な手術だけでは完全な治療は難しくなります。そして、一時的に大きな病巣を取り除き、その後、放射線治療や化学療法(抗がん剤)といった他の治療法をとる場合が多いです。つまり、がん治療においては ①切る=手術 ②焼く=放射線 ③叩く=化学療法(抗がん剤)の3つの方法でがんを治療しているのが現状です。一つ目の手術はいわゆる外科手術でがん細胞を取り除くもの。二つ目の放射線治療は、放射線でがん細胞を破壊する方法。手術できないような深い部分にできたようながん細胞を破壊し、補助的な療法として手術の前や後に、再発防止、転移防止としても使われています。三つ目の抗がん剤については薬物を使って治そうとする化学療法です。抗がん剤は手術や放射線が届かないところのがん細胞を叩くのに有効に働きます。ただし、この化学療法は、大きな副作用をもたらすことも、一般的に知られています。悪性のがん細胞を叩いていくための強力な薬物を体内にいれるわけです。そのため、がん細胞のみならず、正常な細胞にもダメージがあります。抗がん剤の副作用としては、吐き気、発熱、食欲不振や体力減退のほか髪の毛がぬけるような症状があります。こうした副作用の厳しさが、がんと闘う患者さんにとって、大変辛く、苦しいものとなります。抗がん剤を服用した患者さん自身、見守る家族、知人にとって、本当に厳しい現実が、そこにあります。
HIQ―NK細胞療法は、
自分の血液からの培養のため、とくに副作用はない
現在のガン治療である三つの治療法とは全く第4の治療法が、「HIQ―NK細胞療法」です。これは、医療も上質を求められる時代の中で、副作用のない上質の免疫治療法です。HIQ―NK細胞療法は、自分の体内の自然免疫力を科学的に活かそうと、血液の中にある治癒力の大きな力となるリンパ球(NK細胞など)を体外で培養し、約10~15人分にも活性増幅させて自分の体内に再び戻し、がん細胞を攻撃させるものです。第一章でも触れましたが、「NK細胞」のNは、Natural(ナチュラル)で、「自然に」という意味があります。またKは、Killer(キラー)で、「殺すもの、決定的な痛打・打撃、驚異的なもの」という意味ですが、このNK細胞は、まさに、自分の体内に増殖するがん細胞に対して、自分の健康な身体を守ろうとするNK細胞が闘って攻撃・消滅・縮小させていくというものです。本来、自分の血液の中にある細胞ですから、副作用がありません。がんと闘うために何倍もの力を体内に戻って、がん細胞と驚異的な免疫力で闘う治療です。自分の血液からの採取ですから、とくに副作用もありません。
治療の流れ
HIQ―NK細胞療法とは、まず最初に、患者さん本人の血液を30CCほど採取し、科学的な培養技術をもって細胞を刺激、活性化させます。約2週間無菌状態で、その数を約10億個にまで活性化自己リンパ球(NK細胞など)を増殖させます(この細胞には細胞障害性T細胞も含まれます)。
そして、生理食塩水に溶かし、再び静脈から患者自身の体内に戻すという免疫治療なのです。治療の流れとしては、採血した血の白血球の中のリンパ細胞から、高純度のNK細胞を培養したものを約15日後に投与し、これを1~2週間の間隔をあけて、投与を続けます。1クールは、約2~3ヶ月で、この間に6回、活性化した自己リンパ球(NK細胞など)を投与し、患者さんの免疫力を高めながら、ガン細胞などの悪性の細胞を抑制し消滅させていく治療です。(イラスト参照)
②リンパ球分離
①採血(採取)
③NK細胞の選択的培養
⑤投与(採血から約2週間後、点滴)
④高純度・NK細胞の増殖